ペライチ創業者 山下翔一のブログ~佐賀から世界へ~

100以上の法人や国・自治体とのプロジェクトを手がける起業家 山下翔一のブログです

真のマーケティングの民主化とその実現に必要なこと

ブログをだいぶご無沙汰してました。

 

マーケティング民主化」という言葉を聞いたことがありますか?簡単にいうと

 

マーケティングを特定の企業や個人だけでなく、広く一般的に使われるものにする」

 

ということですが、私も以前からペライチでやりたいこと一つとして話していますよね。

 

そして最近、「ネットの普及によって日本でもマーケティング民主化が起きている」としばしば耳にすることがあります。

 

しかし、私が全国を飛び回って感じるに、実態はまだまだ。民主化しているとは到底言えないと思います。

 

マーケティング民主化って言ってる人は大体リテラシーの高い人

なんでそういう勘違いが起きるかというと、地方創生でも「地方にろくに行ってない人が地方創生を語っている」ことがあるように

 

『デジタルに住む人が真にアナログな人の声に耳を傾けずデジタルネイティヴな感覚をもって「あぁ、最近誰でも使える便利なサービスがでてきたなぁ」とか感じちゃったり、ネットを使ってる人や自社サービスのユーザーの声だけをきいてマーケティング民主化が起こっていると勘違いしている』からだと思います。

 

はたして、100万人が使えれば民主化なのか?

少なくとも数千万人が実現できて本当の民主化ではないか?

 

真のマーケティング民主化の実現に必要なこと

本当の意味でマーケティング民主化を実現するにはネットを利活用していない人の、特にネットの利活用が遅れている「地方の人たち」の声に耳を傾けねばならない。だから私は今でも多くの時間を地方の方々との対話に費やしている。

 

ではなぜ、まだネットがこれだけ普及した今もマーケティングは真の意味で民主化してないのだろうか?私が感じていることとしては次の2点だ。

 

  • ハードルが高い(日本国民のITリテラシーの低さ、ネットサービスの技術的・金銭的ハードルの高さ など)

 

  • やれるけどやろうとしない(危機感がない、面倒臭い、時間がない など)

 

前者に関して、ネットサービスのハードル自体はかなり下がってきたように思える。もちろんペライチもそうではあるが、他にもかなり利用ハードルが低い事業者向けサービスがたくさん日本にもでてきたと言えます。

 

しかしながら、それでも、サービス提供側がどれだくハードルが低くなったと思っていても「地方でまだネットを全く活用していない方々、特に年配者の方々には我々が思うよりも遥かにハードルが高い」というのが実情です。

 

さらに、そのハードルを超えられたとして後者という第2のハードルが待っています。

 

デジタル上でのアプローチ・フォローの限界

現在のマーケティング民主化を目指すスタートアップやベンチャー企業では、それこそデジタル領域をメインにリードの獲得やナーチャリング、CRMを行っている。

 

しかしながら、上記のような方々にデジタル上だけでアプローチしても限界がある、成功したとしてもたかだか数百万人しか使わないし、仮にサービスを使ったとしても彼等の成長にはつなげられないことが多いだろう。

 

真の民主化を実現するためには

もちろんネットも必要だが、肝は「リアル」にこそある。

そう感じている。

 

いま現在ネットを活用できている人ではなく

「まだネットを活用できていない人」にこそ

広めていかなければならないからだ。

 

そのためには、

  • やれない人、やらない人の背中を押す
  • やれない人、やらない人に伴走してあげる

そんな「身近な存在」が必要不可欠だと感じている。

 

雇用しようとすると破綻する

一方で、ビジネスとみたときに「ITリテラシーが低いけど助けたい人々」は当然、とりわけ手間がかかる。それに対して全国に支社をつくり、社員を雇用して対応しようとすると、採算が合わないのは明白であり、かつそのような場合は自社サービスを無理に売り込んでしまう可能性が高く、フォローされる側にとっても健全ではなく、真の意味でのマーケティング民主化には繋がらない。

 

真のマーケティング民主化におけるポイントは、

 

  • 短期的な利益を求めない個人や法人が広めるべき(助けるべき人はあまりマーケティングに投資できない人だから)。
  • 特定の会社やサービスに傾倒する存在ではなく、助けたい相手をファーストに思えて伴走できる存在であるべき。
  • それらの条件に合致しフォローできる方が全国に数万人〜数十万人単位で必要。
 

これはかなり無茶苦茶なことを言っていると思います(笑)でも本当にそれくらいやらないと本当の意味でのマーケティング民主化は実現できないと思います。それでも私は本気でマーケティング民主化を目指しています。

 

肝は全国各地にいるサポーター

ペライチには47都道府県サポーター制度というものがある。

peraichi.com

現在、認定済みの方で130名超、これから認定する予定の方を含めると200名以上の方が全国にいらっしゃいます。

 

このサポーターとは一言でいうと

「私やペライチの想いに共感し、自分の地元や住んでいる地域の人や企業を助けたい!応援したい!心からそう思える方々。」

です。

 

ここでいう私やペライチの想いとは、ざっくりとはこんな感じのことです。

saga-world.hatenablog.com

 

サポーターさんたちは、ペライチにユーザーを紹介しても、有料会員を紹介してもペライチからは1円ももらえません。なぜなら私は「サポーターさんとメリットでつながるのではなく想いでつながりたいから」そして「サポーターさんはペライチを第一ではなく目の前の助けたい人を第一に想ってほしいから」です。

 

私の思う真のマーケティング民主化とは、民主化のさらにその先の『その人やその企業の幸せ』を第一に想える素晴らしいサポーターとだからこそ、実現しうる世界なのだと考えています。

 

私たちは地方の個人や中小零細企業の方々の成長に寄与し、真のマーケティング民主化を実現してくださる素晴らしいサポーターを募集しています!

peraichi.com

ペライチのサポーターってマジで凄いんだぜ!!!!何が凄いかっていうと…

ペライチのサポーターと言われる方々がこれから認定見込みの方も含めると、200名ちかくいらっしゃいます(法人もいらっしゃるので、実際は人数にするともっと多い)。
 
 
サポーターって実はいろんな視点でめっちゃ凄いマーケティングなんです。だって皆さん、本当に1円も払ってないのに毎日「ペライチいいよ!」って言ってくださっているし、毎日全国で何件ものペライチのセミナーやワークショップや教室を開いてくださってます。しかも認定サポーターなんて逆にペライチに年間2万円お支払いいただいてるんです!
 
 
サポーターさんってBSにもPLにも載らないんですけど、もし仮に一人のサポーターさんが月に1人の課金してくださる方をご紹介いただけるだけで、ネットの広告費で換算するとそれだけで軽く1000万円以上の価値があり、さらにサポーターさんはそんなユーザーさんたちの成長を助けてくださっていて、それによってまたさらにその教え子さんたちが「ペライチいいよ!」って広めてくださっている。それはそれはもうプライスレス
 
 
それだけでも本当に凄いんですけど、サポーター制度のその真の価値を理解できる人はほとんどいないのではと思います。ぶっちゃけユーザー増加への寄与とかどうでもよくて、それ以上に私がサポーターの皆さんを誇りに思っているのは、皆さんが尊い存在”だからです。
 
 
だって私はサポーターの皆さんに『ペライチ広めてください!』なんて普段言ってないです(笑)というかむしろ最近は『無理にペライチを薦めなくていいですよ!』とすら言ってます(笑)
 
私が言いたいのはこれだけ。
 
 
『皆さんの周りにいる目の前の人を助けてあげてください』
 
 
それだけ。
別に「ペライチで」とは言ってない。
 
だってペライチでその人のビジネスにおける悩みを全て解決できるとは思っていないし、ペライチありきになるとベストソリューションを提供できないもんね。俺はベストソリューションを提供して欲しい、それだけ。
 
 
但しそのときに、我々はペライチがそのソリューションの中に選ばれる努力をしなければいけないし、選ばれるよう努力をし続けなければいけない。そしてサポーターの皆さんはペライチで何が解決できて、何が足りないのか。その現実を教えてくれればいい。それがペライチ自体が成長をし続けられる健全な関係だと思う。そしてだからこそ、ペライチは単なるネットサービスを超えた存在になれるんだと確信している。
 
 
『なんでそんなに凄いサポーターをたくさん抱えられるんですか!?』
『サポーターにとってのメリットって何なんですか!?』
 
ってよく聞かれるんだけど、頭で考えているうちは、メリットで考えているうちは、絶対に理解できないと思う。我々はサポーターさんと、メリットでつかながっているわけでなく、想いでつながっているわけです。
 
 
しかも、ペライチの場合、社団や財団ではなく株式会社のままやれているのがまた、ペライチらしく、私らしいと思っています(笑)
 
つまりそれが受け入れられているってことは、ペライチ自体が株式会社でありながら、極めて社会性の高い存在だってことです。仮に制度だけパクっても、なかなかやれないと思います。
 
 
正直な話をすると、ペライチサポーターの選定基準で一番大事にしているのは、ITスキルじゃない。
 
人間性
 
なんです。
 
いかにITスキルが高かろうと、SEOや広告の知識があろうと「ペライチで自分のビジネスを伸ばしたい!」そんな利己的な人は弾いています。なぜなら、ITスキルが低くてもペライチサポーターさんはステキな方ばかりなので、スキルや経験やノウハウを皆さんにシェアしてくれます。だから無問題!それより「人間性」です。ペライチという武器を誰の何のために使うのか?それが何よりも大事。
 
 
なんでこういう話をしているかというと、昨日、ペライチに登録している人にはメルマガが飛んだと思います。サポーターを募集してます!って。
 
私としてはサポーターを誰でもいいからなって欲しいとは思ってないです。
 
私としては、
我々のミッションや想いを受け止めてくださり
『地元の人や企業のためになりたい!!』
『私の地元をもっと元気にしたい!!』
そんなステキな想いをもった方々と一緒に日本を盛り上げていきたいです!
それが私の想い!!!
 
そんな熱いサポーターを募集しています!!!!!
 
応募はコチラから↓
 
 
あ、そうそう。今夜はペライチの若手スタッフが中心となって【山下会】という名の飲み会を開いてくれるんだけど、そこにもサポーターさんが何人も来てくれます。
 
東京代表、千葉代表、そしてなんと静岡代表と愛知代表も!
静岡代表の永井さんはわざわざ新幹線できてくれると!!!
マジで凄いなペライチサポーター!!!!
 
なぜペライチなのか!?
ペライチのビジョンの本質とは?
山下のビジョンとは?
実は密接に絡んでいる地方創生!
 
総勢12名、最高に熱い夜にしたいと思います!!

【ペライチの新ビジョンを公開/ペライチ移転パーティのようす】

かなり久しぶりの投稿になりました。

初めにいいます。今回はとんでもない長文になってしまいました!!

すみません!!

 

昨日はペライチの移転パーティでした。

ご参加くださった皆さま、お忙しいなか、お越しくださり誠に有難うございました。

 

そして、ご参加は叶わずともご調整くださった皆さま、お祝いをお贈りくださった皆さま、誠に有難うございました。お気持ち大変感謝申し上げます。

 

この度の移転パーティは、東京近郊の方で、昔からお世話になっている方、普段なかなかお会いできていない方を中心としてご招待させていただきました。普段お世話になっている方々をもっとお呼びしたかったのですが、限られたスペースで行うパーティでしたので、お声がけできなかった皆さま大変申し訳ございませんでした。お時間が許される際に、ペライチの新オフィスにぜひお越しくださいませ。

 

さて、昨日のパーティでは、下記のとおり弊社の新ビジョンを発表いたしました。

スタッフのみんなの想いをヒアリングし、私の方で悩みに悩んで作成し、新カルチャー部のリーダーとともにブラッシュアップしました。これまでのビジョンをベースとしてアップデートしたものです。

 

ペライチ新ビジョン

「つくれる」のその先へ

私たちは世の中の「つくりたい」を「つくれる」に変え

その先にある一人ひとりの 笑顔、成長、幸せ のために

お客さまに寄りそうサービスを提供しつづけます。

 

新ビジョンのコンセプト

メインである『「つくれる」のその先へ』自体は変わっていません。

「その先」をより明確に、かつ本質的にしました。

 

新ビジョンを考えるにあたって、まず全国のペライチユーザーさんとお会いしたときの風景、皆さんがペライチを使ったときの風景を思いだしました。

 

「え!?こんなにカンタンにページがつくれるの!?」

「自分で思い通りのページがつくれるなんて楽しい!!」

 

まずこんな風に【笑顔】になってくださるなあと。

 

次に全国のペライチサポーターさんにもお力を借りながら

『ページが「つくれない」から「つくれる」』

にかわったり、その先の

『ネットで売上を「あげられてない」から「あげられる」』

ようになったり、 そこにはユーザーさんの【成長】があるなあと。

 

そして、ペライチを通してユーザーさんにどうなっていただきたいのか?

これはず〜っと私のなかで変わらなくて、やっぱり【幸せ】です。

 

人生のなかの3分の1ほどの大事な時間をつかう「仕事」。

せっかくなら、

 

『自分の大好きなこと、得意なことを活かしてキラキラと輝いてほしい』

『それを通して、共感する人をファンにして幸せになってほしい』

 

それが願いでした。

 

たとえ売上があがったとしても、その先に幸せにつながってないと悲しい。そしてページをつくること自体や販促することに時間とお金を注ぎ込みつづけるのは本当にもったいない。自分たちが大好きな良いプロダクト、サービスを創ることに時間とお金をかけてほしい。それがユーザーさんの幸せにもつながり、ひいてはそれがユーザーさんのプロダクトやサービスを必要としている人たちの幸せにつながる。

 

やっぱり我々が追求すべきものは、ユーザーさんのお客さまの【幸せ】だろうと思います。

 

しかも、「一人ひとり」というものにこだわりたかった。私は月の半分近くは全国を飛び回って年間3000名ほどに講演させていただいています。実際にたくさんの方々とふれあい、話を伺って思うのは『人それぞれ違う』ということ。ペライチをつかう想いも人それぞれ。ペライチをつかって成したいことも人それぞれ。違うからこそ面白いし、尊い。だから「皆さんの」ではなく【一人ひとりの】にした。

 

この【一人ひとりの】【笑顔】【成長】【幸せ】のために我々は素晴らしいサービスを提供しつづけていく。ここで重要なのが『ペライチありき』ではないこと。ペライチはあくまでお客さまの悩みや課題を解決するめの『手段』でしかない。主役はあくまで一人ひとりのお客さま。

 

お客さまの課題に対する最適な手段やソリューションは時代によって常に変化していく。とくにITの世界は流れが早い。ペライチだって10年後、いや5年後に今のようなカタチのまま残っているかどうかはわからない。また違うカタチになっているかもしれない。でもそれは、お客さまのために。

 

将来、ペライチ以上の最適解を思いついたとき、我々はペライチに固執してはいけないと思う(もちろん個人的には可愛いサービスではあるけれど)。お客さまのために、我々は常に最適解を、理想を追い求め続けないといけない。そのときに我々が真に大切にしているものがペライチではなく【一人ひとりの幸せ】であれば、思い切って「いいね!皆さんの笑顔のため幸せのためにやろう!!」と明言できる。

 

そして絶対に入れたかってことのもう一つは【人や人の温かみ】。

それを今回は【寄りそう】ということばで表現してみた。

 

ペライチの『売り』は、使いやすいユーザーインターフェースやデザインもさることながら、私は【人っぽさ】や【人の温かみ】だと思っている。

 

私はペライチリリース時から2年以上、ユーザーさんからの全てのお問い合わせ、SNSでの投稿に目を通してきた。だからこそ誇れることがある。それは、多くのユーザーさんからのお問い合わせ文には

 

『ステキなサービスを有難うございます!』

『ペライチ大好きです!応援してます!』

『ペライチに日々助けられています!』

『ペライチなくしては事業はできません!』

『ペライチのない世界なんて考えられません!』

 

そんな文字が並ぶ。お問い合わせ文に、だ。

 

これは手前味噌ではあるが、凄いことだと思う。問い合わせをしたくて連絡をくださっているのに、まずは感謝を伝えてくださる。これはクリエイターチームが日々ユーザーさんのことを第一に想い、寄りそって開発をしてくれている結果だと思う。

 

そしてお問い合わせいただき、CSチームによる応対が済んだあとに多くの方が

 

『迅速にご対応いただきありがとうございました!』

『親切に丁寧にご対応いただきありがとうございました!』

 

そんなおことばをいただく。

 

これも、CSチームのみんながユーザーさんに寄りそって、ユーザーさんの気持ちになって対応してくれている結果だと思う。これらは私の誇りである。

 

山下チームの一角、営業チームもそう。彼等は熱い。

常にお客さま第一。それが山下チームの正義。

だから法人営業部ではなく『法人支援部』。

 

常にお客さまに寄りそい、お客さまの悩みを解決することを第一義とす。だからこそ5月に採用した法人営業専任としての第1号社員は、ITに全く無縁な介護器具の販売をしていた小峯さんだった。

 

ペライチやITの知識よりも、もっと大事な誰よりも相手に寄りそえそうな小峯さんにジョインしてもらった。だってITの知識なんて教えれば済むんだし、最悪の最悪、売上ゼロでも会社としてのリスクは給与分くらいでしょ。

 

一方、いくら「俺めっちゃペライチ売りまくれます!」って人がいたとして、お客さまに正しい届け方やペライチらしいお客さま想いの届け方をしなければ『ペライチらしさ』を毀損する。それは『ペライチブランド全体の損失』だ。売れば売るほどそれが拡大するのだ。正しいのはどちらか?それは明白だと思う。

 

小峯さんは優しい。人としての器も大きい。小峯さんにジョインしてもらって本当に良かった。俺は心からそう思っている。

 

【人や人の温かみ】そして【寄りそう】ものとして誇れること。そして他のスタートアップにはない『ペライチオンリーワンの誇り』として、私は間違いなく【ペライチサポーター】を挙げたい。

 

前にFacebookの投稿で伝えたんだけど

 

「我々はどんな価値を提供するのか?」

 

と同じくらい大事にしていることとして

 

『何を遺すのか?』

 

にもこだわっている。

 

我々は世の中にどんな価値を提供したいのか?

その答えは『一人ひとりの幸福』である。

 

我々はペライチを通して何を遺したいのか?

その答えは、『人と人の繋がり』 そして 『コミュニティ』 である。

 

コミュニティというのは単なるコミュニティでは意味がない、

より高尚な『利他的な、自分以外の人を想える相互扶助なコミュニティ』 だ。

 

その一人ひとりの幸福の実現というミッションをペライチとともに担ってくれている存在、それが『ペライチサポーター』である。

 

現在、全国に150名ほどのペライチ公認のペライチサポーターがいる。そんな彼等彼女等が、毎日どこかでペライチのセミナー、ワークショップ、小さな教室、個別相談会をひらいてくれている。

 

東京代表サポーターの添田さんなんて、本当に凄い方。

 

「ペライチのマニュアルつくったからサポーターの皆さん、つかってください!」

これが代理店だったら自分の資産だから外に出さないよね!?

 

さらに、先日のペライチ 2周年記念の感謝祭で

「全国で行われているセミナーを可視化してほしい」

というユーザーさんからの声があった。

 

当然、その提案は素晴らしいと思ったものの

一方できちんとしたものを作ろうと思うと

エンジニアやデザイナーの工数がそれなりにかかってしまう。

うーん、いつどうやってつくろうか。。

 

そう悩んでいた次の日だった。

「昨日ご要望のあったペライチセミナーのカレンダーつくりました〜」

 

なんと添田さんがペライチでセミナーのカレンダーをつくってきたのだ!

そのときに作られたカレンダーがこちら。

peraichi.com

 

これペライチにお金払ってる自分のアカウントでつくったんだよ!?

 

しかも「セミナーがあれば私に教えてください!追加します!」だって。。

 

添田さんにはこちらからつくってくださいなんてお願いもしてないし、ましてや1円も払ってない!!!(添田さんホントごめん笑)

(私もセミナーやりまくっているが、添田さんに追加していただくのが申し訳なく、あまり伝えられてない笑)

 

 

でも、これなんだ!ペライチサポーターの素晴らしさってこれ!!

ペライチサポーターのコミュニティってその辺のコミュニティとは訳がちがう!!

 

 

そんな話をするとよく質問される

「ペライチサポーターのメリットって何なんですか!?」

 

その答えは「正直、ほとんどない」が正しい。

そんなわけがない!そう思う方もいらっしゃるだろうが、それが事実。

 

なぜなら、我々とペライチサポーターはメリットという契約でつながっているのではなく『想い』でつながっているからだ。だから私が全国飛び回っている。ただのペライチセミナーではなく『想い』を伝えている。

 

もっというと「サポーターとはメリットでつながりたくない」それが私の本音だ。

 

理由はシンプルで、ペライチサポーターを通して『ユーザーを増やしたい』のではなく『相互扶助なコミュニティを遺したい』から。だからサポーターとはメリットではなく想いでつながっていたい。そう思っている。

 

 

人としての幸せ、それを突き詰めて考えたときに、私の解は『人の温かみ』であり『人とのつながり』だった。もちろん国としてGDPを上げることや、昨今の地方創生のKPIとして掲げられている地方の平均所得の向上、いずれも大事だ。しかし真に大事なのは所得の向上でも金銭的な豊かさでもなく、心の豊かさであり、それを育むのが『人とのつながり』だと思う。

 

前述のとおり、私は月の半分近くを地方にいき、地域に住む人に触れ、皆さんの声を聴いている。その経験から、東京よりも平均所得の低い地方の方が、心が豊な人が多い。そう実感している。そうさせているのは、家族との、友人との、そして地域の人々とのつながりだと感じる。

 

『誰かのために何かをしてあげたい』

『誰々のために◯◯をすることが私の役割なんだ』

『若い世代に私の知識や経験を伝えたい』

 

ペライチを通して同じ地域のそんな人たちが集まり、つながり、そしてそんな人たちをみて「私もそんな生き方をしたい!」そう思ってもらい、そんな人たちが少しでも世の中に増えたのなら、ペライチはWebサービスを超えたステキなものになると思うし、日本はもっともっといい国になるんじゃないかな!そう思っている。これが私の遺したいこと。

 

いつかペライチがもしなくなったり、カタチが変わったとしても、ペライチを通して皆さんが得られた人とのつながりは残る。そしてこれからの時代だからこそ、テクノロジーの進化が加速していくこれからの時代だからこそ、それに比例して人とのつながりの価値もまた高まっていくのだと思う。

 

ITに強い企業はたくさんいる。

人に強い企業もまたたくさんいる。

でも両方強い企業はそんなにいない。

 

我々のアイデンティティはITでありテクノロジー。だからビジョンに【サービス】ということばを入れた。我々は日本で最もスタートアップが多く、ITが盛んな渋谷という土地で、ITサービスを開発、提供している。そんな我々だからこそ、

 

これからの時代はITだけじゃなく『IT × 人 』だよね!

 

そう掲げることに意義があると思っている。

 

以上が新しいビジョンと、それに込めた私なりの想いだ。

 

 

また、移転パーティにてペライチの新ロゴも公開されました。

正式リリースは7月中旬を予定しておりますので、楽しみにしていてください!

弊社デザイナー小川の力作です!!

 

元々候補としては23種類もあり、どれも捨てがたいステキなものだったのですが、役員陣、そして戦略顧問の泉さん、小川自身が満場一致で今回のロゴを選びました。

 

デザインもさることながら、コンセプトもとっても素晴らしく、本当にペライチらしいロゴです!早く皆さんにお見せしたい気持ちでいっぱいです!!

 

 

この度ペライチは、皆さまのご支援ご声援を賜り、スタッフも40名近くまで増え、お陰さまで道玄坂オフィスへと移転させていただく運びとなりました。これも一重に皆さまのお陰でございます。スタッフ一同、心より御礼申し上げます。

 

ペライチは急成長のスタートアップではございますが『「つくれる」のその先へ』そして『1億総ホームページ時代』の実現には、まだまだまだ力不足であります。

 

これからも初心を忘れず、皆さまのご期待に応えられるべく、これまで以上に日々精進して参りますので、今後ともペライチをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

最後に、弊社新ビジョンにございますように、皆さまの【笑顔】【成長】そして【幸せ】こそが、私どもの喜びです!!

 

スタッフ一同、皆さまのご発展とご多幸を、心より祈念いたしております!!!

 

ではまた!

(これを機に、またブログ再開がんばります)

 

以下、当日の写真↓

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【祝】地球市民の会がYahoo!ニュースに掲載!!

かなり久しぶりの投稿です。
 
私が毎月寄付をさせていただいていて、私の恩師が創設した『認定NPO法人 地球市民の会』がYahoo!ニュースに!!
 

 
大変、感慨深い。。。
 
同会は私と同じ83年生まれ。今年で33歳。
私が人生最大の師として尊敬してやまない「古賀武夫」先生が、NPOというものが全く無い頃から、世界中を渡り歩きそこで見えた現状から、国や人種など関係ない「地球市民」という思想を唱え、世界平和のために協力・共生を願い設立された会。
 

地球市民の会の公式サイト


会の理念

佐賀から世界を変革する~ 地球市民として世界中の幸せを願える人に。私たちが生活する村や町、そして地域や国、さらには地球上のすべての人々が、大いなる「いのち」の中に調和して、万物が末永く繁栄し続けられるよう『人・社会・自然の相互依存を十分認識し、すべてのいのちを慈しみ、強く、優しく、豊かに、美しく育てる』という地球市民運動にあります。
 

目的

国際文化交流事業を通して国際理解と国際協力を進め、世界の平和と親善に貢献し、地域社会の向上発展に寄与することを目的とします。
 

活動内容

・国際協力事業
 途上国の支援(教育支援、農業支援、村落開発、環境保全、インフラ整備など)
・国際交流事業
 東アジアにおけるパートナーシップを築くプログラムを実施。
・国内地域づくり事業
 中山間地の元気再生事業、地域づくり事業、非営利組織の経営セミナー、企業のCSRなど、行政や企業との協働事業を実施。
 
などの事業を30年以上前から、本気で取り組んでいる団体です。
 
古賀武夫先生に共感する大先輩方が、九州佐賀から世界中に飛び出し、地球規模で本当の豊かさを実現するため、支援や交流に尽力された結果が、今回の掲載に繋がったと思います。心から嬉しいですし、心から尊敬してやみません。近い将来、私もなんらかの形で、私自金大きな成長を果たし、同会に大きく貢献できるよう、頑張ります。
 
 
古賀先生は私が今まで出会った方々、出会ってないけど著名な方々のなかでも、ダントツに尊敬する方です。彼ほど凄い方に私は出会ったことがありません。
 
先生は常々「師匠を超えることが最大の恩返しだぞ」と仰ってました。私の人生におけるモチベーションは、「先生が存命のウチに先生を超えること」であったわけです。しかし結局、それは叶うことはなく「先生と自分との差」を考えると、いまでも途方に暮れます(笑)
 
先生は私が大学院時代にお亡くなりになられましたが、2年前の私の結婚式でも、古賀先生の席をご用意してお招きし人生の門出を見守っていただきました。先生の思想は、私の人生観、価値観、ビジョン、全てにおいてベースとなっており、先生を抜きに私を語ることができないからです。
 
いま思い返すと、私の大きな人生の決断には、古賀先生の存在が大きく関わっていました。
 
 

「日本のテッペンから日本を俯瞰してみよ」で上京

就職で上京を決意したのも先生のおかげです。大学院時代に先生のカバン持ちとして、首相官邸でNo2の方、国会議員の方々、内閣府の官僚の方々との打ち合わせに同行させていただいた際に 
「日本のテッペンから日本を俯瞰してみよ」
と言われた一言が決定打でした。当時は父が地元で30年以上社長をやっている印刷会社に、後継者として入社するかどうか、ということで揺れていたときでした。先生のその一言で「佐賀の代表としてやったろう!!!」という気持ちになったのを昨日のことのように思い出します。
 

先生を超えたくて飛び込んだ広告業界

就活の際、実はとある自民党衆議院議員さんの秘書の話を先生から紹介していただきました。せっかくいただいたお話ではあったので、衆議院議員さんの一日付き人をやらせていただき「山下さんにぜひ秘書としてきてほしい」と言っていただいたいたのですが、丁重にお断りしました。

 

その後、インターンをやっていた潰れる直前の広告会社に新卒入社したわけです(結局、その会社は入社後25日で潰れてしまったのですが、その話はまた個別に聴いてください(笑))。議員さんの秘書ではなく広告業界に飛び込んだのも、やはり古賀先生の影響でした。

 

理由は、

・古賀先生がビジネス・PR・広報が下手だったから

・政治家との繋がりではすぐに古賀先生を超えるイメージがわかなかったから

・広告の領域ならきっと先生を超えられる、そして先生の活動を強力にサポートできる

そう思ったからです。

 

弊社のビジョンと価値観にも影響を与えている

弊社のビジョン「”つくれる”のその先へ」
そして大切にする価値感「成長に寄与する」「全てのことに情熱を注ぐ」
これらはまさに、私自身が古賀先生から継承したものや、先生の背中を見て体得したものであり、地球市民の会の理念に通ずるものだと思います。
 
私が常々「世界へ」と言っているのも、もちろん「日本を盛り上げたい!」という思いもある一方で、根本はやっぱり視点が「地球市民」なんだと思います。
 
また、将来的に教育をやりたい、という想いも、やはりなにより古賀先生が最も尊敬する「教育者」だったからに他ならないです。
 

人生の錨としての先生のブログ

私は、人生に悩んだとき、大きな困難に直面したとき、必ず先生のブログを読み返します。亡くなられる直前まで記されたブログ。末期がんと宣告された後も、希望を持ち続け、脅威の精神力で何年も病と闘い続けられた足跡。何時間もかけて一言一句、丁寧にたびたび読み返しています。
 
先生のブログを読み返すたびに、
 
「残された私たち、生かされた私たちは、
必死に自分たちの使命をまっとうする義務があるんだ」
 
と強く思います。
 
私はビジネスというアプローチで、先生が描いた理想の世界、地球平和、地球中の人々が笑顔で幸せになれる世界の実現に少しでも近づけるよう精進していきたいと思います。
 

古賀武夫先生のブログ

 

古賀先生のこと、古賀先生の活動のことが少しでも多くの方々に伝わることを願い、今日は筆を置きたいと思います。

【ラジオ出演します】8月20日17:00~ えびすFM 『さがんジャーナル』

山下です。

皆さんいかがお過ごしですか?

暑さも少し和らいできましたね。

 

ブログの方は、忙しさにかまけて更新を怠っておりました。

反省反省。。。

 

久しぶりの投稿は、急遽決まったラジオ出演の告知です。

 

番組名:えびすFM『さがんジャーナル』(ネーミングがナイス)

日時 :8月20日(木)17時から

トーク内容:学校現場にタブレットを導入することの是非

視聴方法:ラジオもしくはアプリから

アプリの視聴方法:App storeGoogle playより『えびすFM』か『FM++』のアプリをダウンロードして聴いてください

 

告知が直前過ぎますが、私も今日尊敬する先輩からお誘いいただいたのです(笑)

 

地元佐賀県のローカル番組ですが、もしかしたら私の方言が炸裂しちゃうかも??

 

宜しければ、お仕事の間にでも聴き流してください。

 

追って当日の内容をレポートします。

では!

「伝説の通販バイブル」の著者 西村公児さんの『10億通販塾』で登壇

こんにちは山下です。

 

「伝説の通販バイブル」という通販業界の虎の巻となる本を出版される西村公児さんが主宰をされている『10億通販塾』で今週3日間、登壇をさせていただいております。

 

 

西村公児さんプロフィール

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「売れる通販プロデューサー」「10億通販塾 主宰」「株式会社ルーチェ 代表取締役」と多彩な肩書をもち、通販業界を知り尽くす。通販ビジネスと、売れる商品開発のプロとして誰もが知る有名企業のヒット商品の誕生に多数関わる。

 

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20年以上の通販業界の経験から1億円未満の通販会社を10億円企業に成長させる独自メソッド「通販LTVベルトコンベア理論」「6ステップ法」を提唱。セミナー講演やTVや雑誌などのメディア出演も多数。中小企業から中堅企業をメインに、企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多くサポートしている。

 

 

◆10億通販塾とは

ゼロから売上10億円の通販事業を作るための全てのノウハウをセミナーやワークショップを通して通販を知り尽くした西村さんから伝授いただけるプログラム。1回のプログラムで毎回20~30名ほどをいくつかの組に分けて少人数制でみっちりと指導されている。

 

今回はこちらの10億通販塾で、今週3日間(火、木、土と)ベルサール飯田橋で行われるセミナーにてペライチのご紹介をさせていただいております。

 

 

西村さんと私の関係

西村さんは私の社会人としての初めての師匠なんです。私が新卒で入社した広告会社の当時役員だったのが西村さんで、私が広島で大学院生をしていたときから、インターンや研修の際にトレーナーとして面倒を見てくださったのが他でもない西村さんなんです。学生時代から「稲盛和夫さんの思想」「7つの習慣」「ランチェスターの戦略」など、人として社会人としての心構え、正々堂々とまっとうに商売をすること、弱者や強者の経営戦略など、いまの私の基礎となっていることを叩き込んでいただきました。

 

その会社には西村さんに憧れて入社したくらい憧れの存在でした。西村さんのお陰で今の私があります。その節は本当に有難うございました!

 

新卒で入社した会社は訳あって、すぐに退職をしました。そこから西村さんとはしばらく連絡をとっていなかったのですが、1年ほど前にちょっとしたキッカケで久しぶりに再会。私たちが開発しているペライチのコンセプトに賛同いただき、いろいろアドバイスをいただき、さらに今回このような機会をいただいた、という流れです。

 

 

師匠の前で7年以上ぶりのプレゼン

師匠の前でのプレゼンはあまりに久しぶりすぎて、ちょっと小っ恥ずかしかったのですが、皆さん真剣にお聴きいただき、楽しくお話しさせていただいております。講演内容としては、ペライチのサービス概要や特長の紹介はもちろん、せっかくの機会なので普段あまりお話ししない根本のコンセプトや我々が目指すビジョンについてもお話しさせていただいております。

 

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写真:講演中の様子

 

受講生の方々はほとんどが社長さんです。ご自身の会社やビジネスを成長させていくことを真剣に考えていらっしゃる方ばかり。講演後はたくさんご質問やご相談をいただきました。今後、20余名の皆さん全員がペライチを導入していただけるとのことですので、きっちりとフォローしていきたいと思います!

 

貴重な機会をいただきました西村さん、および10億通販塾の皆さまに今一度、感謝を申し上げます。

 

 

セミナーや講演のお問い合わせ

ペライチ等のセミナーや講演をご希望の方は下記より山下までお問い合わせください。

peraichi.com

 

Facebookで直接メッセージをいただいても構いません。

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西村さんの出演映像

最後に、西村さんご出演の映像をご紹介したいと思います。

 

ビジネスフラッシュ出演(2015年3月)

www.youtube.com

 

 通販で10億の壁を超える秘訣とは?

www.youtube.com

 

【和道流空手道連盟 二代宗家 最高師範 大塚博紀先生】

6月26日、私が小学2年から始めた和道流空手道の

最高師範大塚博紀先生がご逝去されました。

 

本日は密葬ながら

「門弟は皆家族である」

という最高師範の有り難い遺志により

葬儀に出席させていただき、

最期の御礼と敬礼をして参りました。
 
最高師範は私が最も敬愛する大きな存在であり、

あまりに突然のことでいまだに信じられない思いで

今は心がいっぱいです。

 

小学生の頃から始めた空手はとても楽しく、
我が人生で最も真剣に長年打ち込んだことです。

 

技術講習会や昇段審査、合宿などで

年に2~3回ほど最高師範のご指導を仰ぎました。

そのお姿は凛々しく、かっこ良くスーツを着こなされ

日本人離れをした端正な顔つき。

 

齢70を超えてなお俊敏で、強く、オーラが凄かった。

それでいてお話好きでユーモアがあって、

私たちのようなちびっ子にも気軽に談笑してくださいました。

「僕は将来、おじいさんになったら、最高師範のような

カッコよくて紳士的なおじいさんなるぞ!」

と強く思ったものです。

 

小学4年のときに初めて昇段審査を受けました。

その時は空手を始めてまだ2年。

当時は先輩たちのご指導もあり、史上最短で審査にのぞむことができました。

だけど、当時は昇段審査が今よりも厳しかったので(笑)

1発で合格するとは思っていませんでした。

 

しかも未熟だった当時の私は黒帯の一歩手前の茶帯でしたが「仮」3級。

茶帯には3級、2級、1級があり、3級は一番下。「仮」はさらにその下です。

だから当然受かると思ってませんでした。

 

そして、案の定、落ちました(笑)

でも、審査が終わった後、最高師範と故古賀武夫先生に呼ばれ

「お前は下手くそだから落としたけど、仮で黒帯あげるよ

 今日からお前は仮免許の黒帯だ

 でも怠けちゃダメだぞ!

 お前は人よりも下手くそなんだから人よりもいっぱい稽古しなさい!」

って言ってもらいました。

 

仮だろうがなんだろうが、黒帯もらえて、とっても嬉しかった。

だって証書には(仮)って書いてないのですから(笑)

でも、最高師範からいただいたお言葉のとおり、それからたくさん稽古をしました。

最低でも週に6日、月に2週は日曜も県の強化練習があり、週に7日稽古をしました。

そのうち、週に2日は少年の部に加えて大人の部でも1日に2回稽古をしました。

私は下手だったから、上手くなりたくて、

みんなが来るよりも30分から1時間早く道場にいき

鏡の前で1人で形(かた)を稽古しました。

 

しかも当時の道場の環境は最悪で、夏は50度、冬は氷点下、

あまりの過酷さに、泣き出す子供もいました。

さらに下は畳がなくコンクリートで、その上めちゃくちゃ狭い!

(今だったらモンスターペアレントに訴えられますね(笑))

そんな環境の中で上手くなりたい一心で来る日も来る日も稽古をしました。

 

それだけ努力をすると、さすがに下手だった少年も

ちょっとずつ上手くなっていき、

神様がちょっとだけご褒美をくれました。

 

和道流の全国大会でも入賞できたし、

流派問わず学連でも好きだった形は県で優勝できた。

形も組手も県の代表として2名は九州大会と全国大会にでられるのだけど、

中学のときは毎年九州大会もでられたし全国大会も3年連続ででられた。

3年のうち2年は嫌いだった組手も全国にださせてもらえた。

形も組手も全国大会にでていたのは全都道府県で2~3人しかいなかった。

 

残念ながら私は才能がなかったから、

だから他の人の2倍考えて、最良の方法を考えた。

 

(正直当時の佐賀はいい指導者が全くいなかった。いや、マジで!

小学生と大人を対面させて、大人の本気の蹴りを気合いで受ける

という技術なき精神論の塊のような指導で、

自分で考えて、うまい人の動きを盗むしかなかった。

学ぶって、「まねぶ(真似ぶ)」からきていると最高師範も仰っていた。)


上手い人の動きを脳裏に焼き付けて研究をした。

そして他の人の2倍は努力することができた。

(勉強しなかったから学校の成績はめっちゃ悪かったんだけど(笑))

 

それも全部、最高師範に

「お前は下手くそだから人よりもいっぱい稽古しなさい」

と言っていただけたから頑張ることができました。

 

「やればなんでもできるんだ、という自信」

「どんなに辛くてもやらなきゃいけないときにはやり切る忍耐力」

 

今の私のベースになっているものは、間違いなくあの頃の経験。

あのときに我武者羅に稽古をして、結果をだした経験があるからこそ、

その自信は絶対に揺るぎません。

 

でも当時は、県では勝てても、九州や全国ではなかなか勝てなかった。

和道流は、特に形は、他の流派に比べるととっても地味なんです。

なぜなら、ムダな動きをしないから。最小限の動きで最大限の効果を生む

とても理にかなったものだから。

全国の主流は、派手で、動きが大きくて、見栄えがいい形が勝つ。

勝てる形は大抵決まっていて、和道流の形はなかなか勝てなかったのです。

だから正直、精神が幼かった頃の私は、他の流派にひかれたこともありました。

でも、今は和道流で良かったと、心から思えます。

 

和道流は、本質なんです。

技術もそうですが、技術だけに非ず。

 

和道流の本質は「和の心」です。

相手を敬う心、尊敬する心、思いやる心。

そして理想は「戦わないこと」です。

 

優しくても弱くては、大切な人たちを守れない。

だから強くあるべき。

でも、強くても、優しくなければ単なる暴力に過ぎない。

だから和道流は、空手を一般の人に使うことを禁じています。

 

私も中学生までは沢山取っ組み合いの喧嘩をしましたが

一度も殴ったことはありません。殴られても殴ったことはありません。

それは和道流が教えてくれたことだからです。

 

最高師範の教えは、私の人格形成において、

とても根底に根付いています。

 

常に本質を考える事

常に優しくあること

常に強くあること

常に相手を敬うこと

常に感謝を忘れないこと

敗者がいるから、勝者がいること

常に努力を続けること

グローバルな視野を忘れないこと

 

ビジネスにおいてもベースとなっています。

 

他のメンバーを敬うこと

他の会社を敬うこと

相手の立場にたって、相手の目線で考える事

常に感謝を忘れないこと

利益を世の中に還元すること

それを世界規模で考えること

 

そして私は戦略を常に考えています。

戦略とは勝つための策を考えることではなく

「ムダな戦いを略する(はぶく)」ことです。

 

どうすれば世の中がもっと良くなるか?

どうすればWin-Winな世の中になるのか?

 

そのためにムダな戦いをすることなく

どうやったらそれが実現できるのか?

を考えています。

 

最高師範が私たちに継承してくださった和道流の和の心。

この心を自分なりに考え、理解し、世界中の次の世代に引き継いでいくことが

私の使命であり、最高師範への恩返しだと考えています。

 

最高師範、素晴らしい心、そして技術をありがとうございました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

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(写真の原画が見当たらず、動画のスクショだから粗いけど、思い出の写真だから掲載)

 

門弟 山下翔一 拝